劇的3時間SHOW

『劇的3時間SHOW』という講演会へ足を運んできた。
これはリリーフランキー堤幸彦佐藤可士和松任谷正隆等、マスコミ業界等で活躍されているプロフェッショナルのお話が聞けるというイベント。
いざ表参道へ。
今回、私は「藤村忠寿」氏の回を聞きに行った。
この方は北海道テレビ放送という北海道のローカル局で、言わずと知れたローカル番組『水曜どうでしょう』を立ち上げたディレクター。
最近テレビをあまり見なくなってしまったが毎週欠かさず見てる番組の中の1つが、この『水曜どうでしょう』だったりする。
4人の旅はなぜか面白く、なぜか見ていて癒される。
ついつい見てしまう番組です。


そんなついつい見てしまう番組のディレクターのお考えが聞けるんだから、こりゃあ行かずにはいられない!


会場は佐藤可士和アートディレクション?のせいか照明/VJ/音楽がシンプルで、素敵。
また客層としてはこういった講演会にありがちな業界人や芸術系学校の学生等は恐らくあまり居らず、実際番組のファンっぽい方が多かった感じです。
本当にファンの方々に愛されている番組なのですね〜。素敵です。


さて…中身は、かなりまじめな講演でした。笑
でも・・・ちょっと感動さえしました。
テレビ業界を良くしたいという“想い”が伝わってきました。
この人、凄い人です。一切ブレない、真っ当な考えを持ってる人でした。
そして、喋りが上手い!w
リアルタイムで藤村氏のお話をお聞きするのは初めてでしたが、とてもわかりやすくお話しなさっていました。
また嬉野氏も喋り出すと止まらない感じで、普段番組ではあまり喋らない様子からは想像もできませんでした。


以下メモったものをまとめてみた。
どうでしょうの話題については他の方々が触れると思われるので、本題のテレビ制作の話題を中心に。。。
(メモなので断片的なのはご勘弁)

・TV番組=友達と考えてる
→今は友達になりたくないTV番組が増えてる
→なぜ?=視聴率がよくない。


・視聴率20%取る番組を作る人とは→
センスが無い奴、八方美人


・制作現場の環境を変える事に力を入れたい
→ずっと働いてていい物なんてできるわけがない


・どうでしょうの編集→テンポ重視
テンポがいいと、ついつい見ちゃう。


・TVにおけるビジネスモデル作りとは…
物を作る力があって形にできる力があれば、初めてビジネスモデルがついて来る
→初めにビジネスモデルありきで番組作ると、失敗する(今のTVがそう)


環境作る→○
マニュアル作る→×


・マスコミはコンプライアンス法令遵守)を取った時点でジャーナリズムを捨てている 。


・北海道で番組作る利点
→原野がないから新しい事をすぐにできる
→背伸びしないで無理しない程度でものづくり。


・なぜ近年のTVドラマは面白くない?
→画を切りすぎているから。
・ドラマ『歓喜の歌』を作った理由
今のドラマを変えたい→地方から→東京だと日本を変えられない


・地方でものづくりする感覚…
日本を変える感覚が必要!
→幕末を例に、端っこからじゃないと変えられない。


・面白い番組を作る時は…
『どうでしょう』の場合、嬉野Dを喜ばせるために作ってた
→いきなり100万人喜ばせようとして作ったらNG


キーワードは、「近き者説び、遠き者来る。」


誰かを喜ばせるために・・・迷っている時はここを目指す


・パクリは、ものづくりの上で重要(笑)
→パクるなら、バレない様に自分の中で消化してから出すwww


・仕事は社会が要求する事であって、自分のために仕事があるんじゃない。
→コレを念頭に仕事を選べば、ブレがなくなる(挫折しかけても乗り切れる)

本当に真っ当な考え方の持ち主で、ひとりの人間として尊敬の眼差しを送っていきたい。