私流 安定/キレイな映像の撮り方。
ちょっと前のコメント欄で話題に花咲きましたが、それをまとめる意味も含めて、
普段映像を撮る上で工夫している事をまとめておこうと思います。
私の動画は車載動画が中心ですので、機材面〜固定方法〜撮影方針までをピックアップ。
自主映画作っていた人間の視点から見る、車載動画撮影方法をどうぞ。
1.カメラの選択
カメラは学生時代奮発して買った、sony HDR-HC1というテープ記録のHDV機を使っております。
なぜAVCHDじゃないのか?テープは色々面倒ではないのか?
確かにAVCHDの新機種に買い替えようかと思いましたし、
AVCHDならばSDカードやメモリースティック等のシリコンメディアに記録でき利便性もいいのですが、
問題は画質と編集環境なんです。
編集環境はFinalCutStudio1という1世代前のソフトでAVCHD対応してなく、最新版へ投資しバージョンアップするしかありません(予算がないT_T)。
HDVかAVCHDか…
あとは撮る人がどれを優先するかにかかっていると思いますので、どちらがいいかはおすすめはできません。
とりあえずカメラ選択の判断基準としては
HDV機の特徴
- 解像感&再現性の高い画質。
- HDVのmpeg2は編集環境が比較的整っている。
- miniDVテープが手に入りやすく、1本あたりが安価なので大量購入し易い。
- miniDVテープをバックアップストレージ代わりにできる(60分テープ=約12GB)
- PCでの編集データはテープに書き出せる。
- 最高85分録画。
AVCHD機の特徴
- デジカメの様に「気軽に」HDDやDVD、シリコンメディアに記録できる。
- 1つあたりの記録容量が多いのでテープチェンジのように頻繁に交換することはない。
- HDDは追加交換できず、シリコンメディアを大量購入するには高価。
- バックアップもPCのHDDに保存しなければならない。(DVDならいいがシリコンメディアならバックアップに非現実的)
- 編集にはそれなりのスペックが必要。
- ほとんどの編集ソフトでは中間ファイル生成時間が必要。Adobe PremiereProはCS4にてネイティブAVCHD編集に完全対応予定。
- 編集したデータをカメラ側に書き出すのは不可能?(未検証)
- 高画質モードで最高14時間40分録画可能(sony SR12の場合)
AVCHDのメリットがあまり書けず申し訳ない。笑
当ブログではHDVに1票ということでb
現状でのソニー民生用小型HDV機:
ソニー SONY フルハイビジョンビデオカメラ Handycam (ハンディカム)HC9 HDR-HC9
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: Camera
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
2.固定方法
私の場合、吸盤やクランプ等は使わず、ダッシュボードに直接横から下から幾重にもパーマセルテープ(跡が残らないテープ)で固定しています。
これは自主映画時代の経験が物を言っているのではないでしょうか。
実は最初から吸盤やクランプ等を検討した事はなかったんです。
むしろ「足はしっかり地面に固定する」という映画撮影の基本が染み付いていたので、
自然にダッシュボード固定という選択を選びました。
これで細かい揺れも抑制できると思います。
もちろんエアバックを避けて配置します。
車が変わると車種によってはダッシュボードの位置が低くてアングルに難が生じる場合があります。
そんな時は、ソニーが昔売ってた平面型ミニ三脚でカメラ背丈を調整しております。
3.撮影時のカメラ設定
- シネマモードで映画風のガンマ&24p
無類の映画好きな私。HC1のシネマモードを大変気に入っているので、いつもこれで撮ってます。
車載動画も何となく雰囲気は映画っぽくなってるのではないでしょうか(なってない?笑)
- 手ぶれ補正ONで弱めに
これにすると角を丸めて程よく補正してくれます。
- フォーカスは無限に
ピントふらつき防止の為。
4.アングル
撮影のテーマはいつも「旅の記録」。
まるで見ている人を助手席に乗せているかのような、また自分が運転しているかの様な気分にしたく、
あえてアングルは車体も見えるように配置しております。
車で移動していると車窓の景色が写り込んでくるのは勿論ですが、それと同時にAピラーやダッシュボード・ワイパー等も目に“写り込んで”いる。。。
「走行記録」ならば前方の風景しかアングルに入らないよう配置するのがベストだと思いますが、
私のはあくまで車で旅行している…狭い車内から景色を見ざるを得ない——
そんなシチュエーションを大事にしております。
5.運転方法
エコ運転を心がけ、ステディカムの様な、滑らかな発進/停車/車線変更を心がけています。
ステディカムとは、映画等で使われる撮影時のブレを防止するためのカメラ支持機材。
よく映画やドラマで滑らかにカメラが動くシーンなんてのがありますよね?
あんな地面にピタッと吸い付いている様な、滑らかな動きを目指しています。
助手席や後部座席に座っていて、荒っぽい運転されたらキレイな景色に集中できないのではないか…?
あくまで見ている人を乗せているかのような心がけです。
撮り方は人それぞれ千差万別、色んな方法があるかと思いますので一概にどれがベストとは言えません。
とりあえずご参考までに。。。
また色んな人の撮影方法を聞く事って大好きなので、アナタの撮り方自慢も書き込んで頂けたら嬉しいっす。笑